最近、話題のダンボール家具。
でも「とある段ボール商品の販売ページに『本をいっぱい詰めても大丈夫!』と書いてあったので、そこの本棚を購入したのに、すぐに棚板が潰れた。」とか、心配な声も多く聞かれます。これは、ダンボール箱はよく目にしますが、その特性や種類などについては、あまり知られていない事も原因の1つだと考えられます。
そこで、約20年前からダンボール家具の制作に取り組み、TVチャンピオン「ダンボール王選手権」、NHKなどにも出演したチャッピー岡本が、ダンボール製本棚・収納棚に焦点を当てて、そのメリット、デメリット、失敗しない選び方などを徹底解説します!
これを参考に、ダンボール製の本棚も是非、購入の選択肢に入れてください!!
ーもくじーーーーーーーーーーー
・ダンボール本棚の特徴
メリット
デメリット
・ダンボールの種類と選び方
一般ダンボール
強化ダンボール
・強度が違う2種の強化ダンボール
強化芯ダンボール
重量梱包用強化ダンボール
・利用シーン
・著者紹介
・おすすめの本棚
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ダンボール本棚の特徴
<メリット>
・軽い
一番の特徴はその軽さ!木製のものと比べると約半分以下の重さのため、女性や高齢者でも模様替えや移動も楽々。お掃除や引っ越しなどにもとても便利です。フローリングを傷つけにくく、新築や賃貸の家でも扱いが気になりません。また、地震などで倒れてきたとしても、軽いためケガはし難いと思われます。
・エコロジー
不要になったら資源ゴミとしてダンボールの回収に出せ、リサイクルできます。それらは新聞や雑誌などに生まれ変わり、生活の中でまた生かされます。木製などの場合は、お金を払って大型ごみとして回収してもらう必要があることも。
・アレンジしやすい
紙製なので、色を塗ったり、壁紙を貼ったり加工がしやすく、お部屋に合わせて自分なりのアレンジが手軽にできます。創造力を働かせて、あなた好みにコーディネートしてみてください。ちなみに、このダンボールのクラフト色は、洋室にも、和室にも合いますよ。
<デメリット>
・湿気には注意
ダンボールと言っても紙素材なので、湿気には注意してください。常に湿度の高い地域にあるお家や、家の中でも脱衣所など、水回りの湿気に年中さらされる場所で何ヶ月も使うと、反りが発生したり、カビが生える恐れもあります。(これは、壁紙やカーテンにも同じ事が言えます。)そのため、出来るだけ湿気のたまらない風通しの良い場所でお使いすることをお勧めします。
ダンボールの種類と選び方
一口にダンボール製本棚・収納棚といっても、通販用のダンボール箱のような素材で出来ているものから、木材のような丈夫なダンボールで作られているものまであります。その違いは、素材の強度にあります。
私たちが普段、目にする、通販用の箱やスーパーで山積みされている商品運搬用のダンボールは、一般ダンボールと呼ばれ、厚さ約3~8ミリのA段(約5ミリ厚)、B段(約3ミリ厚)、AB段(約8ミリ厚)などの種類があります。これらで本棚を作るには、よっぽどの補強をしないと潰れやすく、ご想像通り本棚の素材としては強度は足りず、適しているとは言いにくいでしょう。
一方、日常ではあまり目に触れない、ダンボールとは思えないような丈夫な強化ダンボールと言われるもので、制作されているものもあります。この素材は、車のエンジンや大型の機械など、何トンという重たいものを運ぶ際に使う、重量梱包用の木箱の代わりになる素材として開発されたものです。厚さ約10ミリの2層と、15ミリの3層があります。これで1m角の箱を作ると2トン以上を支えられる強度(乗用車1台を箱の上に乗せても潰れない強度)があるため、書籍や重たいファイル・資料などを大量に収納するのには、強化ダンボール製がおすすめです。
選ぶポイント!
★一般ダンボール→ 衣類や軽い雑貨・小物の収納
★強化ダンボール→ 書籍など重たい物の収納
※強化ダンボールは、一般ダンボールの約10倍の耐圧強度があります。
▼こちらの実験動画では、その強さが見れます。(2分44秒)
強度が違う2種の強化ダンボール
最近、販売されているダンボール家具の素材で「強化ダンボール」と書かれているものが多くありますが、それらには2種類あり、強度が大きく異なります。そのため、用途に応じてその種類を確かめた上で、ご購入をお勧めします。
実は「強化ダンボール」と表示されているものでも、一般ダンボールの中芯(ナミナミ部分)を薬剤で硬くした強化芯を使った「強化芯ダンボール」の事を指す場合もあります。これは一般ダンボールの一部の強度を高めたものなので、重量梱包用のものほど強度はありません。その強度の差は5~10倍と言われます。
そのため、日常生活で、永く本棚を使いたい方は、2層(10ミリ厚)か3層(15ミリ厚)の重量梱包用の強化ダンボール素材の棚板を使った製品をおすすめします。
選ぶポイント! ★強化芯ダンボール→ イベントなど一時的な短期使用に
★重量梱包用2層3層強化ダンボール→ 日常的な長期使用に
ただ、2層3層強化ダンボールは、強度がある分、強化芯ダンボールと比べると、原材料代、加工代が高くなり、木製に近い値段になりますが、軽くて永く安心安全に使えるところは、十分にそれ以上の価値があります。
利用シーン
- 子供部屋(安心安全に使える。)
- 本を沢山お持ちの読書家の書斎
- 書類が沢山あるオフィス
- 引っ越しや模様替えをよくされるお家
- 断捨離されて、最後の本棚に
著者紹介
チャッピー岡本(ダンボール家具デザイナー、カブリモノ作家)
ダンボール家具が、ほとんどなかった約20年前から、木材の代わりになる強化ダンボールに注目し、子供用の家具を制作販売し始め、環境や女性、高齢者にも優しい、時代に合った製品を作り続けている。受賞歴、メディア出演多数。強化ダンボール家具の専門店「dumboo.com(ダンボール倶楽部)」で製品を販売中。
おすすめ本棚
こんなチャッピー岡本が、重量梱包用の強化ダンボールを使い、デザイン、プロデュースした日常生活で、長く使える「モナカ・シリーズの本棚」があります。是非、ご覧ください。
4段2列の大容量本棚!
趣味の写真集や図録などの大型本もしっかり収納でき、
書斎にぴったりです!
立てても、横に倒しても使える自由自在の強化ダンボールの本棚・収納棚です!
軽くて、丈夫で、リサイクルができてエコロジー!
ダンボールなのに、木のように丈夫な素材で作られた本棚・収納棚です!
紙製なので、お子さんが当たっても、木製のようにケガをすることも少なく、
地震などで倒れてきたとしても、軽くて安心です。
従来の木製家具の半分の重さ!軽い本棚・収納棚です!
女性や高齢者でも移動しやすく、軽いので地震などで倒れてきても安心。
商品詳細はこちら
A4サイズの資料やファイルが収納できる、
木のように強い組立て式本棚・書類棚です!
★他社商品との違い
「業界一の強度と耐久性実績」
上記の本棚は、棚板に2層と3層(または2層と2層)の強化ダンボールを重ねて5層(または4層)にし、強度を高めた棚板の本棚です。たくさんの資料や本を収納したい場合は、「ダンボール倶楽部」の本棚がお勧めです。
実際に、19年間、事務所と自宅でダンボール本棚を愛用し、今でも何の遜色もなく現役で使えています。
そのため、一度買われたお客様が、本が増える度に、リピートされ買い増しされることも多い商品です。
また実際に、「いっぱい本を入れても大丈夫」と書かれた他社商品を購入され、そのようにしたら棚板が沈んできて、大変残念な思いをされたお客様がおられました。その後、当店の本棚を買い直され、棚板が下がることなく、その強さで、ダンボール本棚の信頼を取り戻した実績もあります。
「安心安全」
アレルギー体質(新建材に反応する)の方やお子さんにも、安心して使っていただけます。素材の強化ダンボールには、ホルムアルデヒドを含まない、人に環境に優しい「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」という規格最上位の素材を使用しています。その素材は建築基準法によって使用量が制限されていません。(F☆☆☆、F☆☆になると、条件付や使用量の制限があります。)新築の壁紙などの接着剤の匂いが苦手という方にも安心して使っていただけます。
「組立て簡単・省スペース」
工具やダンボール以外の部品は全く使わず、差し込みだけで簡単に、組み立てられるよう設計されています。また、引っ越しや処分する際も、平らな状態へ簡単に解体できます。
▼こちらの動画で、組み立ての様子が見れます。(5分06秒)
★利用者の声
Aさん
賃貸住宅に住んでいるので、引っ越しのことを考えると、
あまり大きな本棚を購入するのに抵抗がありました。
軽くて丈夫な本棚ないかな…と探していたときに、
こんな素晴らしい本棚を見つけました。
サンプルの写真通り、雑誌や背の高い本、
重い本やファイルボックスまでぴったり入ります。
安定感もあり、今のところ傾いたり浮いたり凹んだりしていません。
おかげで散らかっていた本棚周辺がすべてきっちり収まりきれいになりました。
金額的にも冒険でしたが、軽い・畳める・運搬が楽・捨てるのも楽
これらの利点は普通のカラーボックスや本棚では得られません。
購入してよかったです!
Bさん
ダンボールとのことで強度は大丈夫か少々不安がありましたが
商品が届いてから組み立てている最中でも、頑丈さがよくわかりました。なんというか、ダンボールなのに固い!!という感じです。
組み立ては一番大きいサイズを注文したからか少々大変でしたが
複雑なことはなくパズルを組み合わせるような感覚で
組み立てていけたことには好感が持てます。
1人でも組み立てられますが作業者が2人いればさらにはかどると思います。
仕事で使用しているため、専門書籍(六法全書みたいなやつ)を
ぎゅうぎゅう詰めにしてみましたが棚板はびくともしませんし
たわんでいる様子もありません。
ダンボールのイメージからすると少々お高い金額ですが、強度は十分ですね!!
何より処分するときに非常に楽なので処分しなければ
ならなくなった場合を考えると安心です。
また追加が必要になった時にはよろしくお願いします。
まとめ
書籍などの重たいものを収納した場合は、強化ダンボール製の本棚がおすすめです。
但し、商品販売ページに「強化ダンボール」と素材の表示があっても、一般ダンボールの強度を高めた強化芯ダンボールの場合もあり、短期使用にはいいですが、本をいっぱい棚に詰めて、長年使いたい方は、重量梱包に使われる2層、3層強化ダンボール素材を、棚板に使った本棚を選ぶのが、一番安心できておすすめです。
強化ダンボールの見分け方は、厚さが約5ミリ、8ミリのものが強化芯ダンボールで、2層で厚さ10ミリ、3層で15ミリの物が、重量梱包用で一番強い素材です。
段ボールの知識を持って、用途に合わせてダンボール家具を選んでいただけると、もっと豊かで優しい生活が送れるとおもいます。
少しでもダンボール本棚・収納棚の良さが伝わり、選び方の参考になれば、幸いです。
また、わからない事などありましたら、いつでも気軽にご相談ください。
2021.8.18